アンジェリーナ

小川洋子さんの「アンジェリーナ」を読みました。

小川洋子さんといえば「博士の愛した数式」で話題になった方ですが、私はそちらよりも「薬指の標本」(フランスで映画化されたそうですが、まだ見れてません^_^;)やこの本のような短編の方が好きな作家さんです。
この本は佐野元春さんの曲にインスパイアされて書かれた恋の短編集です。
実は私は佐野元春さんの曲は殆ど知らないのですが、納められた10の短編がどれも素晴らしかったです。
繊細で大胆、幻想的でリアル、優しくて残酷すべてが絶妙なバランスなのです。
それらが美しく冷たくなめらかな文章で淡々と語られていきます。
恋がテーマのはずなのに限りなく温度が低いです。

現実からふと迷い込んでしまった大人の為の不思議の国。

読み終わっても何度も読み返したくなるそんな本でした。

テーマ : 読んだ本。 - ジャンル : 本・雑誌